2016年12月12日月曜日

ジェームズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』

読み終わった本のことを書き残しておこうというのがこのブログのねらいだ。
それが第一義的な目的ではあるんだけれど、たぶん僕が読む本のことなんてきっと誰かがもっとちゃんと書いているだろうと思っているので、できるだけ書物の中身に両手両足を突っ込んだ話にしないようにしている。それでもおもしろい本を読んだり、昔感動した本を再読したりした後ではどうしてもその思いを強く語ってしまう。あとで読みかえすとけっこう恥ずかしかったりする。むしろその本を読んでいた当時、僕は何に興味を持ち、何をしていたかが思い出せたほうがいい。あるいは読みながら、思い出したことなんかを書き留めておいたほうがいい。そんなこともあって一向に内容に触れることもなく終わってしまう書き込みもなくはない。それはそれでいいかもと思う。
読んだ本にまつわる思い出や身近なできごとをブログにしようと思ったのはキネマ旬報に連載されていた「安西水丸のシネマ・ストリート」のようなメモを残しておこうと思ったことがきかっけだ。映画の話なんだけど、映画以外の話で盛り上がっている不思議な連載だった。
BSで録画した映画を観る。
郵便配達は登場しない映画だとわかる。
原作を読んでみると、映画でストーリーが忠実に再現されていることがわかる。映画では「郵便配達は二度ベルを鳴らす」というフレーズにちょっとだけふれるけれども、原作ではまったく言及されない。なかなか洒落たタイトルをつけた小説だ(とはいえ、原作を先に読んでいたら、映画を観るまでその題名の意味はわからないままだっただろう)。
さて、このブログ。いつのころからか自分でルールをつくった。週に2本投稿する。1投稿は800字前後とする。というものだ。これは読んでくださる奇特な方々にはまったく関係のない自己満足のためのルールだ(厳守したところで満足感なんか得られっこないのだが)。
おかげで更新するのがめんどくさいブログになってしまった。

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